iOS4にしたのでiBooks for iPhoneを使ってみたよ

iOS4リリースから数日、ようやく重い腰を上げてアップデートをしました。
なんか動かないアプリとかあったらやだな、と思っていましたが、思ったよりもアップデートもすぐ済んで、特に不具合もなかったのでほっとしてます。


新しいOSには色々と新機能もあるのですが、今回はやっとiPhoneにも対応したApple電子書籍リーダーアプリ「iBooks」を使ってみた感想を書いてみたいと思います。


iBooksePub形式とPDF形式の電子書籍に対応してます。
ライブラリはePubは「ブック」、PDFは「PDF」とそれぞれ別の棚に保存されているような感じになっています。


  


ePub形式のブックは、iTunesストアで簡単に買えました。ただ、非常にあっさりしたストアなので、ちょっと本を探すのが難しいですね。



ひとまず買ってみたのが、定番のくまのプーさんWinnie-the-Pooh)やクリスマスキャロル(A Christmas Carol)などなど。それと、試しに中国語も、と思って三國志も買ってみました。これらはすべて無料です。プロジェクト・グーテンベルクさまさまです。


  


左がプーさん、右が三國志。右上の赤いやつがしおりです。なかなか素敵な感じですね。辞書機能(英英辞典)やハイライト機能(文章内の特定の位置にマーカーを引くことが出来る)、選択した語句をGoogleWikipediaで検索できる機能も備えています。
縦書きには対応していないので、中国語でも横書きで表示されます。


iTunesストア以外で買ったePub形式の本は、iTunes経由でiPhoneに取り込めます。iTunesストアには日本語の本はどうもあまりないようなので、今回は外部のサイトでいろいろ探してみました。


まずは定番、青空文庫
青空文庫ePub形式を扱っていないのですが、青空文庫形式をePub形式に変換するブックマークレットを提供している方がいましたので、そちらを使ってePub変換してみました。


が、iBooksで見るとレイアウト崩れが発生。とくにルビが大幅にずれてしまいました。



つぎに、このあいだオープンしたばかりのパブーに行ってみました。
文芸書以外にも、レシピ集や写真集、絵本にマンガもあります。プロの方も参加されているようで、できたばかりの割に本も充実しているし、なかなか面白そうです。


日本初?のKindle用コミックとして話題になった「青空ファインダーロック」がありました。(6/28まで期間限定で無料)
こちらはePub形式でもダウンロードしてみましたが、どうもページが1ページごとに欠けてしまいました。なので、PDF形式でダウンロード。コミックや絵本はPDF形式が良いように思います。
正直iPhoneでマンガ読むのは、画面が小さいので、難しいですね。
ケータイコミックみたいに、小さい画面にあわせて最適化されているものであれば別でしょうが・・・。


また、パブーにも少しですが青空文庫にある本が置いてありましたので、ダウンロードしてみました。が。


  


このように、約物のぶらさがりをしてくれません。細かい所なのですが、長い文章を読んでいると結構これが気になるのですよね・・・。


青空文庫の本を読むのであれば、有料アプリですがi文庫などのリーダーを使うほうが、現時点では快適です。
ダウンロードもアプリ内でできますし、縦書き表示もできて読みやすいです。


  


i文庫は青空文庫形式で作られたテキストファイルなら、独自ファイルも扱えるようですが、できたらePubにも対応してくれないかなーとちょっと思います。そうすれば、外部のサイトで買った日本語の本も中国語の本も、縦書きで読む事が出来るようになります(まあ私は中国語できませんが・・・)。それか、だれかePub青空文庫形式のテキストファイルに変換するツールを作ってください・・・(←他力本願)


ちなみに、個人向けの電子書籍の投稿・共有サイトには、ePubs.jpというサイトもあります。こちらもできたばかりですね。今回はここにある本は見ていないのですが、あとで試してみようと思っています。


ePubの縦書きについては、日本電子出版協会(JEPA)がEPUB日本語要求仕様案を策定していますし、次期EPUB 2.1では多言語への対応もされるということにはなっているようです。
iPadの普及などで、今後はePub形式の本も日本でたくさん出てくるでしょうから、早く縦書きで読めるようになるといいですよね。